「防災用にヘルメットを購入しよう」と思ったときに、選び方に困ることがあると思います。普段はあまり買わないものなので、詳しい人のほうが少ないかもしれません。
そこでここでは、防災用のヘルメットの選び方のポイントを紹介します。安心して使えるヘルメットを選べるようになるので、参考にしてほしいと思います。
防災ヘルメット選び方のポイントは6つ
防災用のヘルメットの選び方は大きく分けて6つです。
- 素材は「FRP(繊維強化プラスチック)」がおすすめ
- 耐用年数は5〜10年のものを選ぶ
- 「国家検定」に合格した商品かをチェック
- あごにヒモが付いているものを選ぶ
- シールドが付いているとより安心
- ヘッドランプが取り付けられるとなお良い
順番に説明していきます。
素材は「FRP(繊維強化プラスチック)」がおすすめ
最初に考えたいのが、ヘルメットの「素材」です。落下物から頭を守るためには、ヘルメットの強度が大切です。
防災用のヘルメットはプラスチックでできているものがほとんどです。ただ、プラスチックにも種類があり、ポリカーボネート・ABS樹脂・FRPなどがあります。
色んな種類があるプラスチックの中で、特に強度が高くて防災に向いているのが「FRP(繊維強化プラスチック)」です。
1,000円前後の安いものはABS樹脂でできているものが多いですが、2,000円前後のヘルメットだとFRPが使われていることが多いです。アマゾンや楽天では「防災ヘルメット FRP」で検索すると出てきます。
耐用年数は5〜10年のものを選ぶ
防災ヘルメットには「耐用年数」というものがあります。プラスチックでできているので、だんだんと劣化していってしまうのですね。耐用年数は「正常な防災機能を保っていられる期間」のことです。
これも1,000円くらいの安いものだと2〜3年のものが多いです。防災用の水も5年保存ができるものが多いですが、これに合わせて5〜10年の耐用年数があるヘルメットを選ぶのがおすすめです。上のFRP素材なら、耐用年数5年の基準をクリアしています。
「国家検定」に合格した商品かをチェック
ヘルメットが「国家検定」に合格した商品かもチェックしておきましょう。
国は「このヘルメットなら安心です」という基準の数字を定めています。そして、販売されているヘルメットを検査しています。これが国家検定です。
国家検定に合格した商品は「国が保証する信頼できるヘルメット」といえます。国家検定合格は大きなメリットなので、商品ページに書かれていることが多いです。
あごにヒモが付いているものを選ぶ
ヘルメットのあごにヒモが付いていることも大切です。
あごのヒモは「小さなポイント」と思うかもしれません。ですが災害のときには、ヘルメットを外れないようにしておくことが大切です。ヒモはそのためにとても大切なので、チェックしておきましょう。
ただ、防災ヘルメットにはついていることがほとんどです。
シールドが付いているとより安心
目を保護することができるシールドも付いていると、さらに安心です。シールドは必要ないときはスライドさせて収納しておくことができます。
特に火山の近くに住んでいる場合、災害時にちりなどが舞う可能性があります。シールドはそのときに役立ってくれるので、念のためあるとベストです。
ヘッドランプが取り付けられるとなお良い
ヘッドランプの取り付けができるとより高性能です。ヘッドランプが付けられると両手が空くため、色々な作業をスムーズに行えるようになります。
ただ、シールドとヘッドランプは付いていないものが多いです。なくても頭を守ることはできるので、予算に余裕があればついているものを選ぶと良いと思います。
選び方をふまえて、おすすめの防災ヘルメットは?
楽天をチェックしてみたところ、良いと思ったのはこちら。
防災用ヘルメット【ボウサイFRP(無地)】【国家検定品】 |
シールドとヘッドランプはついていませんが、安価ながらも、「FRP・国家検定品・あごひも」のポイントを満たしています。耐用年数の記載がありませんが「日本ヘルメット工業会」という団体の基準では、FRP自体が耐用年数5年となっています。
防災ヘルメットは選び方を押さえて災害に備えよう
以上、防災ヘルメットの選び方のポイントを紹介してきました。
- 素材は「FRP(繊維強化プラスチック)」がおすすめ
- 耐用年数は5〜10年のものを選ぶ
- 「国家検定」に合格した商品かをチェック
- あごにヒモが付いているものを選ぶ
- シールドが付いているとより安心
- ヘッドランプが取り付けられるとなお良い
上から4つは最低限押さえて、防災ヘルメットを選んでほしいと思います。「備えあれば憂いなし」早めに準備してくださいね。