台風がくるとめまいや頭痛、吐き気などの症状が出ることがあります。
周りの人には「台風が原因なの?」といわれることがあるかもしれません。ですが、台風が近づくとこうした症状は出やすいです。
ここでは台風が接近した時の「めまい・頭痛の原因」「対策」「予防」について紹介します。
台風が接近するとめまいがする原因
台風が近づくとめまいや頭痛などになる原因は「台風がくると低気圧になる」ことです。
台風は「熱帯低気圧」とも呼ばれ、接近してくると大きく気圧が低下します。
でも、「気圧が低下する」っていわれても、ピンとこないですよね。
例としては「高い山に登ったときに、ポテトチップスの袋が膨らむ現象」をイメージすると良いです。
ポテトチップスの袋を山頂に持っていくと、パンパンに膨らみます。
これは山頂の気圧が低くなっていて、気圧が高い袋の中の空気が広がろうとすることが原因です。
空気は気圧の高いところから低いところへ流れるのですね。
台風が近づくと、人の体内にある血管が膨張しやすくなります。
血管が膨張すると
- 血液の流れる量が急に変わる
- 血管が広がることでほかの部分を圧迫してしまう
- 自律神経(体内の機能をコントロールしている神経)が正しく働かなくなる
ということが起きやすくなります。
普段の正常な体調とは違う状態になり、自律神経も急な変化に対応できないため、めまいや頭痛、吐き気が起こりやすくなるのです。
台風がきてめまい・頭痛になったときの対策方法
台風がきてめまいや頭痛、吐き気になってしまった場合は次のように対策します。
横になって安静にして、頭を冷やす
血管が膨張しているので、冷やすことで収縮させることができます。
冷たい水をビニール袋に入れるなどして、額や頭に当てると良いです。
酔い止め薬が効くことがある
車酔いに効果的な「酔い止め薬」は、台風からのめまいや頭痛、吐き気にも効果があります。
車酔いのメカニズムは台風でのめまい、吐き気のメカニズムと似ているためです。
酔い止め薬は車酔いになる前に飲みます。
台風がくると調子が悪くなりやすいと分かっている場合は、先に飲んでおくことをおすすめします。
台風でめまい・頭痛になる前の予防方法
台風でめまいや頭痛などの体調不良になりにくくするには、
- しっかりした血管を作る
- 自律神経がいつも正しく機能するようにする
ことが大切です。
ですが、これはすぐに改善できるものではないのですね。
ある程度じっくり鍛えていくことが必要です。
そのために大切なのは、「生活習慣」です。
- 食事は栄養バランスを意識して、3食しっかり食べる
- 睡眠は十分に取る
- 適度に運動する
- 必要に応じて健康食品・サプリメントを取り入れる
基本といえるものですが、これらをなるべく続けていくだけでも、身体は強くなります。
生活の忙しさから、つい食事が偏ったり簡単に済ませてしまったりしていませんか?
睡眠時間、足りていますか?
自分の生活を振り返ってみると、意外とできていないことがあると思います。
少しずつ改善することで、台風での気圧の変化にもしっかり対応できる身体になっていきます。
また、基本的には上から3つだけでも良いと思います。
健康食品やサプリメントは、「台風の症状にはコレ」というのはなく、あくまでも自分の身体に合わせたものを摂ることが大切ですね。
まとめ:原因を理解して台風でのめまいや頭痛の予防・対策をしよう
以上、台風でのめまいや頭痛、吐き気などの体調不良の原因と予防・対策について紹介してきました。
ポイントをまとめると
- 台風(低気圧)により血管が膨張、自律神経が正しく働かなくなり、症状が起きる
- 対策は安静にして頭を冷やす、酔い止め薬を飲む
- 予防には生活習慣を改善してしっかりした身体作りを
秋の季節には台風も多くなるので、気をつけてくださいね。