老人ホームや特養などの高齢者施設では、新年に初詣の企画を開催することがあると思います。高齢者の方々も、新年は新たな気持ちで迎えたいもの。施設の利用者さん・入居者さんみんなで初詣に行くと、喜んでもらえることは多いです。
ですが、いざ企画をしようとすると、「どのようにすれば良いのか」「どのようなことに気をつければ良いのか」が分からないことがあると思います。そこでここでは、高齢者施設で初詣を企画するときの行い方や注意点について紹介します。
初詣の全体的な行い方
高齢者施設での初詣は、基本的に以下のようにして行います。
- 行き先の決定
- 参加費用を頂くかどうかを決定
- 車の手配
- 食事の手配
- 当日のスケジュールの決定
- スタッフの人員
- カメラの用意(ホームページへの掲載用)
初詣は混み合いやすいので、なるべく三が日は避けて、「平日の昼間」に行くと良いです。行き先は有名な場所だと利用者さんに喜んでもらえますが、あまり遠いと高齢者さんの身体に負担をかけてしまいます。そのため有名な神社が遠い場合は、近場で検討することをおすすめします。
企画の内容によっては、利用者さんから費用を頂く必要があります。交通費や食事代など、初詣企画にかかる費用を計算して、その金額を元にして参加費用を決めます。3,000~5,000円ほどが一般的です。
車や食事の手配、当日の人員の決定は時間に余裕をもって行っておきましょう。スタッフは「利用者さん2〜3人につき、職員1人」のイメージで配置できると良いです。また、当日は怪我や体調不良になる方が出る場合があります。万が一のときに備えて、看護師の同行も必要です。
あとは「カメラ」を用意しておくと良いです。施設のホームページがある場合には、「初詣に行ってきました!」のようなページを写真付きで作ってアップすることで、ホームページを見てもらう人に情報提供をすることができます。施設の雰囲気を知ってもらうことができるので、職員は初詣の同行をしながら撮影もすると良いですね。
必ず下見をしておく!
初詣の当日を迎える前に、必ず下見をしておくことをおすすめします。現地がどのようになっているかを確認しておくことで、高齢者の方々が安全に行動できるかを把握することができます。
また、チェックしておきたいのが「トイレ」です。身障者用のトイレが設けられているかを確認しておきましょう。また、初詣で向かう神社だけでなく、向かう途中で利用者さんがトイレに行きたくなる可能性があります。そのため向かう途中にも利用できるトイレがあるかを確認しておくと良いです。
きちんと準備をすれば、事故にはならない
人員配置や下見などの準備をしておけば、大きな事故になることはほとんどありません。利用者さんはとても楽しんでくれて、好評をいただけることが多いので、しっかりと準備をして開催してくださいね。
ただ、初詣の企画をする際には、複数のスタッフで相談するのが基本だと思います。スタッフ間ではさまざまな意見が飛び交うため、初詣を終えたあとの反省会では、必ずと言って良いほど反省点や不満が出ます(汗)これはまあ、仕方がないと思っておくと良いです。
初詣は開催すると好評!
ここでは、老人ホームや特養などの高齢者施設での初詣企画について紹介してきました。忙しい中での企画や準備は大変ですが、開催すると利用者さん・入居者さんに喜んでもらうことができます。ぜひしっかりと計画して、当日を迎えてほしいと思います。無事に初詣を開催できると、利用者さんたちからは喜んでもらえますよ!